大阪電気通信大学

ヴィーナスの誕生

はじめに

本作品は主にギャグですが性的な描写が出てくる場面が少しあります。

苦手な方や18歳未満の方はご視聴を控えていただくか健全版をご視聴ください。

作品

健全版

https://youtu.be/llydAxpMsHs

通常版

https://youtu.be/wwLHUEI6uAk

内容

この動画はギリシャ神話に登場するヴィーナス(アフロディーテー)がどのようにして誕生したのか私なりに面白おかしく手を加えたものとなっております。

動機

ルネサンス期に登場した『ヴィーナスの誕生』。

これはいわば芸術界の革命であり、それまでキリスト教のものだけでしかもヌードなんてもってのほかの時代に描かれたそれは現代の表現の自由の先駆けにも感じられます。

そして主観ではあるのですが昨今、性的描写や性そのものを抑圧する場面が見られます。アニメなどは正直子供が見るのでそういった規制などは必要だと感じているのですが、はたして成人向けのイラストや漫画、アニメにおいてそういったものは必要なのでしょうか。苦手な方や子どもたちうっかり見ないように予防線を張っているにも関わらずその中に足を踏み入れ注意してくる。それが正しい行いとは私は思えません。

大学1年時に習った発達心理学の中に『昇華』というものがあります。これは現実で行えないことを二次元や映像などで体験しストレスを抑えるというものです。そういったもので性犯罪の数などは減少していると考えています。

そしてルネサンス期に描かれたヴィーナスになぞらえて今一度、社会において成人向けのコンテンツの大切さを伝えたいと考えたことがきっかけです。

制作において

一番重要視したことは言わば過去の作品のリメイクになるわけなので、いかに自分にしかできない表現にするかでした。

イラストはCLIP STUDIO PAINTで制作しLive2Dで動かしVoicepeakというソフトで音声を作りAdobe premierで動画にしました。

そうして完成した動画を『4研究室合同成果展「遊戯湯」』(1/28〜1/29)という場に出させていただきました。

正直目の前で酷評されるのも覚悟の上で当日を迎えたのですが意外にも面白いと言っていただける機会が多く大変嬉しかったです。見てくださった方々、ありがとうございました!

その遊戯湯にてアドバイスをいただきました。

内容はもっとテンポを良くするのと現代の表現だからこそできるものをもっと取り入れた方がいいというものでした。

そのアドバイス受け帰りの電車で一生懸命に考えていました。どうやったら『今でしか表せないもの』を組み込めるのか。そうして出た答えが擬音でした。

擬音は約4500種類あると言われています。日本に暮らし日本で生きている身からすると「へ〜そんなにあるんだ」ぐらいにしか感じないと思われますが実はここまで音を表す言葉が多いのはとても珍しいです。実際にアメリカの漫画などを見てみると確かに擬音はあるのですが音というよりも動作を表す擬音が多く見受けられます。そして成人向けの漫画などでも擬音というものは大変重要な要素になります。

そのような理由により擬音で現代の日本でしか出来ない作品へと成長することができました。

最後に

ここまで目を通してくださりありがとうございます。

実はこの作品では思い切れない「誰か」への応援の意味も込めて制作しました。

人は普段しないことをする時なかなか決断できないとことかと思います。しかし決められたルールを破らないのであればその行動をしてもいいと、するべきだと。思い切って告白してみたり、好きなキャラのコスプレをしたり、新しい習い事を始めてみたり。もしかしたら誰かが笑ったり罵ったりするかもしれません。でも私の動画を見てくださった方々ならわかると思いますが生き生きしていますよね。人の目に左右されずに行動をした「誰か」もきっと輝いていることでしょう!

作者プロフィール

坂本健志朗

ゲーム&メディア学科 映像研究室(ナガタ研)所属

イラストを描くのが好きだったが何故か映像研に入った男。

結果的に正解でした。

好きなフライドポテトは、しなしなしているポテトです。

コメント


坂口直生2023-02-05T01:47:26

健全版がちゃんと用意されていて配慮がよいなと思いました。
また、作品も見ていて面白かったのでジャンル問わずいろんな人が見てくれそうだと感じました。

HB19A0432023-02-11T04:44:35

ありがとうございます!
健全版もYouTubeに規制くらっちゃってますけどね。