大阪電気通信大学

地理歴史を題材としたすごろくゲーム「地歴すごろく」

作品概要

「地歴すごろく」は地理ごとの歴史を学ぶことを目的としたすごろくゲームです。
国、民族、歴史を題材としたインターネットミーム「ポーランドボール」を、盤面のイラスト、ゲームに使用するカードに用いて解説しています。

  • ジャンル:  すごろくゲーム
  • 対象年齢:  高校生以上
  • プレイ人数: 4人
  • プレイ時間: 30分

【世界観】
 世界の端で過ごしていたケルト、アンダルシア、ベニン、バラワ族は天からの啓示を受ける。
それは遠い未来に自分たちが滅びる予言だった。
回避するには、約束の地サマルカンドで祈りを捧げなければならない。
しかし、最初に到着した民族しか助からない。

【内容物】

すごろく盤
イベントカード
  • すごろく盤
  • イベントカード  20枚(全20種)

【準備物】

  • 駒 4個
  • 6目すごろく

ゲームの流れ

【ゲーム前準備】

  1. すごろく盤と駒を準備する
  2. 十分にシャッフルしたイベントカードを山札として、表面が見えないように適当な場所に置く
  3. 全プレイヤーはじゃんけんで勝った人から時計回りにイベントカードを1枚引き、自分の前に表向きに置く
  4. “3”で決めた順番でそれぞれのスタート地点を決め、駒を置く
  5. “3”で決めた順番でゲームを始める

【ゲーム進行】

  1. イベントカードを持っている場合、1枚のみ発動することができる
  2. すごろくを振り出た目の数だけ駒を進めるか戻す
  3. イベントマス(色付きマス)に止まった場合、イベントカード山札から一枚引く
  4. 次のプレイヤーに順番を渡す

【勝利条件】
 最初にゴールマス(☆型マス)に到達したプレイヤーの勝利。

イベントカード

 イベントマスで獲得できるイベントカードは自分の有利、相手の不利になる効果を発動できます。
イベントカードは所持しているプレイヤーの前に表向きで置いているので、他のプレイヤーの状況を鑑みて発動しましょう。

作成経緯

 大学生になってから世界史やそれに準ずる地政学にドハマりしました。特に塩の経済学やハートランドに代表される地政学的概念を知るようになると、歴史知識の重要性に気づいたのと同時に、日本人の地域歴史知識の疎さを感じました。
 現在進行しているロシアによるウクライナ進行も、遠因を知るためにはその地理の歴史を知らなければなりません。そこで、歴史的関係性の近い欧州とアフリカを舞台としたすごろくゲームを制作し、一種の啓蒙活動として発表しました。

制作でのこだわり

 すごろく盤、カード上のキャラクターは全てGIMPなどの描画ソフトで描いたものです。

ビザンツ帝国を攻めるオスマン帝国
多くの作曲家を排出したオーストリア
大航海時代に繁栄したポルトガル
インフレに陥るスペイン
伝統的な青いターバンを着るトゥアレグ
聖地巡礼で金をばらまくマリ帝国

使用したキャラクターの元ネタ(ポーランドボール)では、直線ツールなどの描画ツールの使用はマナー違反とされるため、ペンタブレットの手書きで書きました。

引用・参考資料

【素材利用】
使用した世界地図はフリー素材提供サイト「Free Vector」の利用規約に準じて使用しました。

【参考資料】

  • 昭文社『絵本のようにめくる 世界遺産の物語』監修:村山秀太郎、本田陽子
  • 中公文庫『塩の世界史 上・下』著:マーク・カーランスキー 訳:山本光伸
  • 角川ソフィア文庫『大モンゴルの世界』著:杉山正明
  • Paradox Wikis ”Paradox英語版wiki”
    https://eu4.paradoxwikis.com
  • ポーランドボール翻訳
    http://polandball.blog.fc2.com

作者プロフィール

田中 勇輝

総合情報学部 ゲーム&メディア学科

教育工学研究室所属

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