制作経緯
私は、選挙について友人と話していた際、友人の「投票する意味が理解できないので投票してない」と言う発言に衝撃をうけました。詳しく聞くと、選挙の仕組みは中学校で習ったので理解していましたが、投票した結果、何がどう変わるのか理解できないとのことでした。友人の話をきっかけに、これから成人になる人や若い世代の人が投票の意義を理解する機会があるとよいと考え、投票の意義を学ぶことを目的としたゲームを制作しました。
ゲームの概要
このゲームは政治に興味を抱き、投票の大切さを理解することを目的としたボードゲームです。ターンごとに行動していき、多くの投票者を獲得して選挙で当選を目指します。
ジャンル :ターン制ボードゲーム
コンセプト :選挙のシステムを理解し、主権者意識を高める
対象年齢 :14歳以上(メインターゲット:中高生)
人数 :3~5人
内容物
政治家カード(裏面が水色):5枚
特別行動カード(裏面が黒):24枚
選挙活動カード(裏面が橙):72枚
共有カード置き場(水色の長方形):1枚
投票者(アクリルダメカン):10×80個、50×24個、100×18個
アクリルケース:1つ
行動Pチップ(橙のチップ):30個
サイコロ:1個
投票者ケース各色:6個(黒、白、緑、桃、青、黄)
獲得投票者ケース(カップ)×7個
ルールブック:1枚


ゲームの流れ
【準備】
- 各自、候補者カードから自分自身となる候補者を選び、獲得投票者ケースを取ります。
- 場に投票者ケースを置きます。その中に10が10個、50が2個、100が2個となるように投票者を入れます。(白のケースのみ10が20個、50が4個、100が2個とします。)
- 裏向きにシャッフルした選挙活動カードを真ん中2列で置き(選挙活動カード山札)、その横に共有置き場を置きます。置いた共有置き場に選挙活動カードを4枚表にして置きます。
- 裏向きにシャッフルした特別行動カードを共有置き場付近に置き、各自一枚取ります。
- ゲーム開始前に使用可能な候補者カードの効果があれば使用します。
- プレイする順番を決めます。
- 選挙期間を決めます。

【進行】
- 自分の番(ターン)開始時に、行動Pチップ(以後P)を1P(1Pでチップ1つ、3Pはチップ3つ)獲得します。獲得したのち、ターン中に行動するかしないか決めます。
- 行動しない場合、Pをもう1つ獲得します。
行動する場合、以下の行動を行えます。(順不同)
- 裏向きの選挙活動カードを1Pで二枚引き、片方を選んで獲得する。
- 特別行動カードを2Pで1枚引く。
- 共有置き場場にある選挙活動カードを1Pで獲得する。(獲得した選挙活動カードは獲得したターンに使用する必要があります。
- 所持しているカードを使用する。
- 活動が終了したら、次の候補者の番となります。
- 1~3を選挙終了まで繰り返します。
【ゲームの終了】
「選挙活動カードを使い切る」、「獲得できる投票者がいない」、「一定ターン数経過(準備完段階で決めたターン数)」のいずれかの時、最も多くの投票者を獲得していた候補者が当選(勝利)します。そして、獲得した投票者の多い順で順位がつきます。
【選挙活動カード】
- 写真の〇の色の投票者ジャンルから投票者を獲得し、右側の〇の色の投票者ジャンルへ投票者を戻します(例のカードでは桃色から50人獲得して、黄色に10人戻します)。
- マークのついているカードは浮動者の追加獲得チャンスです。サイコロを振り、5か6が出れば浮動者を10人追加で獲得します。
- 【進行】2のAの行動で選択されなかった選挙活動カードは、古いカードへ寄せて、共有置き場に置きます。共有置き場の設置上限は10枚で、10枚になると古いカード1枚ずつを、違う選挙活動カード山札の一番下に置きます。

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